みなさんこんにちは。
HRM株式会社のタカハシです。
最近、いまさら感をひしひしと感じながら、某海賊マンガを読み始めました。あれですね、「海賊王になる!」っていう超有名なやつです。
連載が始まった頃は高校生くらいでしたが、当時はマンガより映画のほうに夢中だったので真面目に読まなかったんですよね。
で、今絶賛読破中なわけですが、ふと気づいてしまったんです。
「これって船の話じゃないのか?」と!
きっとこの人バカなのかとお思いになったでしょう。
ええ、バカなのですが、ワクワクしながら読んでいるエンタメ作品と実生活がリンクした時の衝撃は半端ではありませんでした。
でも船って知っているようで知らない乗り物ではないでしょうか。
もちろんお住まいの場所によっては車よりも身近な乗り物であることは間違いありませんが、内陸部で育つと車ほど身近ではないが、飛行機ほど遠い存在でもない、、というのが船なのかなと個人的に思っています。
ということで今回は、私が初めて知った船体やエンジンのことなどを紹介します。
船のメーカーとモデル
弊社の船は「プレジャーボート」という海でのレクリエーションに使われる小型船舶です。
メーカーはYAMAHA、DFR-33というモデルになります。
メーカーあれこれ
当たり前といえば当たり前なのですが、車と同じで船も生産しているメーカーと様々なモデルがあります。
有名なのはやはりYAMAHAさんですが、ヤンマーさんやスズキさん、ニッサンさん、トヨタさんなどなど、意外とたくさんのメーカーがあります。
数年前にレクサスから超豪華クルーザーが発売されると話題になったので、ネットニュースでご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
※参考ページ:
Motor-Fan[モーターファン]>レクサスのラグジュアリーヨット「LY650」 価格は約4億5000万円。満タンにすると1回約48万円!
当時は「えっ、レクサスって船まで発売してるのか!」と思いましたが、発動機(エンジン)を作っている会社であれば、それが陸で動くものか、海で動くものか、何かしらの作業に特化したものなのか、外側の容器と技術次第で何でも作れちゃうんですね。
素人からするとまったく別の物に見えても、実はすべての基本的な仕組みは同じ、ということなのかもしれません。
(もちろん実際は陸と海でそれぞれ特性があるでしょうから、そんな簡単な話ではないとは思いますが…)
モデルあれこれ
車でいうところのセダンかスポーツタイプか、コンパクトカーか、それともミニバンか、みたいなイメージでいろんな大きさのものがありますし、使用用途によっても分かれています。
ちなみに弊社の船のDFR-33はフィッシングボートとなっておりまして、釣りに重きを置いたボートになっています。
他にはスポーツタイプの加速性能に特化した船(例えばウェイクサーフィンをやったりする)や、ゆったりとクルージングができる、中には広い寝室やキッチンがあったりする大きい船(ラグジュアリーボート)だったりがあります。
車と船の大きな違いは、船は小型船舶の範囲であれば大きさも、中の設備もいくらでも豪華に、好きなようにカスタマイズできるということにあるのかなと思います。
永遠の若大将・加山雄三さんが芸能界に入ったのは「自分の船を持つため」というのは有名なエピソードですが、船の世界は奥深いです。
余談ですが、、、
一般的な漁港やマリーナに係留しているのはフィッシングボートやスポーツボート系の船が大多数なので高そうなボートでも見慣れてくるのですが、ラグジュアリーボートだけは見るたびに、これは何ですかと思ってしまうほど日常とはかけ離れた雰囲気を醸し出しています。
部長に「これは釣りできるやつなんですかね?」と聞いたら、「できるわけねっちゃ」とのことでした。
デッキから海面からの距離もありますし、本当にでかいしピカピカゴージャスです。間違ってイソメを船にくっつけようもんならそのまま海に放り出されるんだろうなぁと自然に思えてしまうほど、ラグジュアリーです。
船体の素材
縄文時代では大きな木をくり抜いて、丸木舟としてカヌーの原型のような舟に乗っていました。
宮城で一番有名な船乗り、ではなく慶長遣欧使節の支倉常長の船、サン・ファン・バウティスタ号は気仙郡や本吉郡の木で作られた木造船です。
じゃあ今どきの船も木造船?となるわけですが、現在は「FRP」というガラス繊維強化プラスチック製が主流になっています。
身近なところだと浴槽にも使われている素材で、軽くて耐久性に優れており、防水性が高いという特徴があります。
その他タンカーや大型の船なんかは鉄やアルミニウム、コンクリートを使ったりもするようですが、小型の船はほとんどがFRPといえるでしょう。
FRPは合理的な素材であることは間違いありませんが、個人的には木造和船の趣も捨てがたいものがあります。
ちなみに今はFRPだよっていうのは、マリーナの整備士さんに教えていただきました。本当に何も知らなくて恥ずかしいのですが、知らないことは聞くしかないのです。という開き直りです。
船のエンジンと燃料
船の大きさによって「船外機」「船内外機」「船内機」という大きく3つに分かれていますが、船と聞くと「船外機」がパッとイメージされるのではないかなと思います。
燃料はガソリンと軽油のどちらもあります。
DFR-33は船内機、軽油、VOLVO PENTA社製です。
エンジンはVOLVOなの?YAMAHAじゃないの?と初めて聞いた時はかなりはてなマークでしたが、VOLVO PENTA社というのはスウェーデンのボートエンジンと産業エンジンを製造する企業なんですね。
VOLVOって船のエンジンも作ってんだな・・・と思ったのですが、ボートレジャーは海外のほうが盛んなのでそういうものなのでしょうと勝手に納得しております。
エンジン音を聞きながら目を閉じると、バルト海の上で熱いコーヒーとシナモンロールを頬張っているかのような気分になる・・・なんてことはありません。
船を運転するために
弊社で船に乗る社員は全員、小型船舶免許1級、特定操縦免許を取得しています。
小型船舶免許1級は運転に必要な免許、特定操縦免許はお客様を乗船させる際に必要な資格です。
※参考ページ:
国土交通省>小型船舶操縦免許の制度
私は入社する1年前くらいに、釣りがしたいからとりあえず船!という安直な動機により小型船舶免許1級を取得しました。
勉強する項目は、海に関する法律やマナー、海の交通ルール、海図の記号や読み方、天気、操船方法、ロープワーク、エンジンなどの機関など、学科試験と実技試験があり、どちらも合格して初めて免許を取得できます。
学科はなんとかなるにしても、実技に関しては船を初めて運転する日に試験がある状態なわけですから、不安しかありませんでした。
そんなこんなで無事免許が取得できたわけですが、でも実際に運転するとなるとまた別です。
免許は大前提ですが、天気を空の様子や風向きでしっかり把握して、航行不可と判断する基準を身に着けなければなりません。
エンジン音も何が正常で異常なのか、違和感を感じるようにならなければなりません。
方角や風向きを、何も見なくてもわかるようにならなくてはいけません。
こればっかりは経験則によるところが大部分なので、常日頃からきちんと意識して学ばないとなと思い、日々精進しております。
船の車検
車検に該当するものとして、「定期検査」と「中間検査」があります。
船の用途やサイズによって実施周期が異なりますが、5〜6年に1回あるのが定期検査、その間に1回あるのが中間検査です。
なお、定員13名以上の旅客船は1年に1回、中間検査をやらなくてはいけません。
※参考ページ:
日本小型船舶検査機構>検査の種類・時期
車よりだいぶゆるくないか?とお思いになると思いますが、これはあくまで国が定めた点検です。
実際問題、毎回無事に帰ってくるために必要なメンテナンスは最低でも年1回はバリッとやらやる必要があります。
オイル交換はもちろんのこと、船をずっと海に浮かべておくと船底やプロペラにはフジツボや海藻が付着するためそれを取り除き、底に錆止め塗料を塗り直す、ということをしなくてはいけません。
また、毎回乗船時には船体に異常はないか、エンジンから異音や臭いはしないか、バッテリーは問題ないか等、弊社ではチェックシートを用いて安全確認を行っています。
海の上では何かトラブルが発生した時にガソリンスタンドに飛び込むということができないため、自分自身でしっかりと確認・管理することが重要なのです。
見学やご利用のご相談は随時受付中です!
実際に間近で船を見てみたい、とか、船のこと知らないけど興味が湧いてきた、とか、とりあえず釣りがしたいとか、少しでもそんな考えが頭をよぎったら、ぜひお問い合わせください。
■お問い合わせフォーム
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■電話番号
022-796-1218
見学やご利用の際には私がご案内させていただきますので、どうぞお気軽にご連絡ください。
ぜひ一緒に船と海の世界を楽しみましょう!
ではでは今回はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございました!